瑠璃寺の文化財 境内の見取り図

 薬師瑠璃光如来三尊佛(重要文化財)

 
瑠璃寺の本尊
 平安後期の主流を成した定朝様(じょうちょうよう)の優美な造形と、平安前期頃の重厚で厳しい尊要とが見事に溶け合って、深い魅力をたたえています。檜の素地仕上げですが、900年の時を経て、顔・首筋・胸が金色の光を発しだしました。
 2012年の4月(開基九百年ご開帳)までお扉を封印しました。事前予約いただいても拝観できませんのでご注意ください。
 

 聖観世音菩薩立像(県宝)


観音堂の本尊
 檜の寄木造り。等身大の立像で、優しげな面相や奥行きの浅い躯体など、一見して平安後期の様式であることがわかります。
頭部過大なプロポーション、痩身な形姿、膝元を絞った足元の表現など、独特の様式美は多くのファンを持ちます。
 2012年の4月(開基九百年ご開帳)までお扉を封印しました。事前予約いただいても拝観できませんのでご注意ください。

 薬師堂(町文化財)


瑠璃寺の本堂。
1672年現在の薬師堂が再建され、本尊の薬師三尊佛が収められました。現在薬師三尊佛は、瑠璃光殿に収蔵されているため、堂内には前立ち薬師如来と、四天王、十二神将が奉られています。
三間四方の小ぶりのお堂ですが、周囲の景観に溶け込み荘厳な雰囲気をかもしだしています。

 源頼朝 寄進桜 枝垂れ桜(天然記念物)


1197年、源頼朝公が幕府の祈願寺に選定した折、750石の寺領並びに愛育した桜苗三株を寄進されました。この枝垂れ桜がその一本です。
昭和13年長野県の天然記念物に指定されており、春 桜の季節にはその幹の太さとは裏腹に、繊細なこぶりの花が天から降り注ぐように垂れ下がる様は圧巻です。

 源頼朝 寄進桜 地主桜


源頼朝公 寄進桜の一本。
昭和51年、老衰により枯れ朽ちようとしていた親株より、子株が芽を出し、以後30年で現在の大木に成長しました。
山門、鐘楼脇の小高い石垣の上にそびえる様は勇壮で、桜の季節にはカメラマンの絶好の被写体となります。
ライトアップされた夜の姿もまた荘厳です。ぜひご覧ください。


    舞楽系屋台獅子の源流             
        瑠璃寺の獅子舞(県民俗無形文化財)


大島山瑠璃寺の獅子

 天永三年(1112年)瑠璃寺を開創した、観誉(かんよ)僧都が同時に日吉神社を比叡山の坂本から勧請し、三月八日(旧暦)を祭日として獅子舞を始めるようになったと伝えられている。
 文献によると、享保年間(1716〜1735)頃には、今とは違った形式の獅子舞が演じられたようである。
 現在の形になったのは、天保五年(1834)の記録に、宇天王(うてんのう)、猿、鬼が記載されているので、江戸末期にはほぼ固定した事がうかがわれる。
 なお、ここの獅子舞は4月第2の土日に舞われ、61年目毎に行われる瑠璃寺の本尊、薬師三尊のご開帳、また30年に一度の中開帳の折には、特別に宇天王による獅子乗りという儀式が演じられる。


詳しくは、こちらのホームページをご覧ください→クリック


平成20年4月13日 春祭り
写真撮影:伊那市 矢沢学氏
大島山獅子舞 進行の流れ
 瑠璃寺は神仏混淆の寺である。猿は日吉神社のお使い。瑠璃寺との仲を取り持つ役割もある。
 獅子舞の始まるまでの間、子どもが扮した小猿が大人に付き添われながら、神社とお寺の間を行き来する。
 約15分の行程だが、子どもたちはこの役をやりたがり、中には2度目をやる子も…
 本堂内での大般若法要を終え、僧侶たちが堂外へ出てきた。稚児を先頭に客殿前に帰っていく。
 僧侶たちの帰りを待ちわび、獅子舞がスタートする。
 枝垂れ桜の花びらが舞い、足元には花びらの絨毯が敷き詰められている。
 客殿前にて起き上がった獅子を引き連れ、宇天王(うてんのう)が門に現れた。大勢の見物客が門前に立つ宇天王の雄姿を見ようと詰め寄る。
 宇天王が石段を降りはじめるとそれを追うように獅子が門をくぐって現れる。門の間口と獅子屋台は通れるギリギリの大きさなので、幌を引っ掛けないように抜けねばならない。最初の難所。
 宇天王を追い、獅子が石段を降りる。屋台の内部にいるお囃子、獅子頭の舞い方は演じながら、屋台を支えて降りねばならない。二つ目の難所。
 門前、石段を降りきったところ。獅子屋台の巨大さがわかる。幌には左右別々の牡丹の絵が描かれる。門を抜けたところで、縛ってあった獅子花の紐が解かれ、獅子の尻に花が咲く。
 宇天王は暴れる獅子をあやしながら、先導していく。
 三つ目の難所。山門前の参道を下り、これから本堂に向け90度方向転換をしなければならない。中の囃し方は振られるので、足元に注意しながら囃し続けなければならない。
 本堂前の参道を上がり、無事本堂前に到着。この後獅子はひと暴れした後、再び眠りに入る。
 再び起き上がるときに、お尻の獅子花を飛ばすのである。それを見物客が奪い合うのだが、毎年けが人が出ないかと緊張する場面である。
 満開の桜の中、大勢の見物客に囲まれ、今年も獅子舞が無事奉納された。